ペプチド及び抗体 テクニカルサポート

ペプチド抗体精製キット マニュアル

1.用意するもの

 
  ・溶媒1:1X PBS 
  ・溶媒2:1X PBS with 0.1 % Tween 20 
  ・溶媒3:0.1M Glycine (pH 2) 
  ・溶媒4:1M Tris-HCl (pH 8) 
  ・溶媒5:1X PBS with 0.02 % NaN3 
  ・精製抗体回収用チューブ 
 
  ・エンプティカラム        <キット添付品> 
  ・抗原固定化セファロース(1ml)<キット添付品 (5 mL チューブ内)>

2.方法

(1) 血清の準備

血清を溶媒1で 2倍希釈します。

(2) インキュベーション

5 mL チューブ中の 抗原固定化セファロース と (1) の希釈した血清を混合し、37℃ で 1時間振とうさせた後、4℃ で 8時間置きます。

(3) カラムへの充填

エンプティカラムをカラムスタンド等に固定し、カラムの下端が密閉されていることを確認した上で、(2)の抗原固定化セファロースと血清の混合体を充填します。

(4) 非吸着画分の溶出

カラムの下端を開き、非吸着画分を溶出させ、チューブに保存します。

(5) カラムの洗浄

カラムを溶媒2(15 mL)で洗浄後、溶媒1(30 mL)で洗浄します。 
    ※洗浄後、洗浄液の 280 nm における吸光度(A280)を確認し、 0.002 以上の場合、溶媒1で再洗浄してください。

(6) 抗体回収用チューブの準備

チューブラックに 6~8 本の回収用チューブを用意し、各チューブに 溶媒4を 200 uL 入れておきます。

(7) 抗体の溶出

カラムに 溶媒3を 5 mL 加え、溶出液を 1 mL ずつ チューブに回収します。 
    回収した溶出液(各チューブ)の吸光度(A280)を測定し、抗体の含まれている画分をプールします。

(8) 抗体の濃度計算

 プールした精製抗体の吸光度(A280)を測定し、次の公式から濃度を算出します。 
 
    濃度(ug/mL)= A280 (1/LP) ×0.69× 1000  ※LP:光路長(cm) 
 

(9) カラムの再生

カラムを溶媒5(10 mL)で洗浄し、洗浄液が pH7であることを確認します。 
    4℃で保存します。 
    (抗原固定化セファロースは、溶媒1の10倍希釈液とともにチューブに保管します)
 

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